春一番って聞くと春の訪れを感じませんか?
もう寒さも終わるんだなと思ってしまいますが大間違い。
暖かいと思って油断するとまた冬に逆戻りしてしまいます。
春一番はそよ風の様な優しいイメージがあると思います。
でも実際は台風なみにかなりきつい風です。
春一番が起こるメカニズムや吹く時期について載せていきますね。
春一番って何?
名前も聞いた事がないって方もいるかもしれないので解説しますね。
空気は気圧の高い方から低い方に流れる性質があります。
冬は西高東低と言う気圧配置の影響によって、
北(北西)風が吹くので気温も下がり寒くなりやすい環境です。
冬型の気圧配置が終わりに近づくと日本海側に低気圧が発生します。
その低気圧に向かって太平洋高気圧から暖かい風が吹き込みます。
北の風からではなく、今年一番最初に吹く南の風を春一番と言います。
冬型の気圧配置から移動性高気圧に変わるので春は雨が多くなります。
雨が降りやすいのは、移動性高気圧と低気圧が交互にやって来るためなんですね。
春一番が吹く時期はいつ?
春一番と言う名前なので春の風と思いがちです。
でも時期は意外に早く、立春(2月4日)~春分(3月20日)にかけて起こります。
10分間の平均風速が秒速8mの風の事を言いますが地域によって定義は違うみたいです。
風も南から吹き、気温も高くなります。
昨日より今日は暖かいなという印象に感じますよ。
春一番が吹くと暖かくなる?
南からの風なので暖かい空気を運んできます。
吹いている日は暖かいので冬が終わったのかなと思ってしまいます。
でも次の日はまた冬に逆戻り。
冬型の気圧配置になるのでまた冬の寒さがやってきます。
「寒の戻り」と呼ばれ、寒さも逆戻りします。
温度差も出るので体調も崩しやすいので気をつけなければいけませんね。
そして強風に揺られて花粉が大量に飛散しやすい時でもあります。
アレルギーのある方はマスクをしたり家も閉め切って入って来ないようにしましょう。
外でも強風にあおられて転倒するなど危険も多いので外出時は注意して下さいね。
春一番は事故が起こりやすい
南からの暖かい空気が流れてくる事によって、急な気温の上昇で雪崩が発生しやすい状況になっています。
登山をする方は山の状態を見て危険な場合は中止にしないと危険です。
海でも大しけになりやすく災害レベルになる事もあります。
本来、春一番と言う名前の由来も海の転覆事故から来ていると言われます。
1859年、長崎県壱岐市の漁師が漁に出て強風によって船が転覆して53人の死者を出しました。
それ以来、南から吹く強い風を「春一番」と呼ぶようになりました。
まとめ
春一番ときけばいいイメージがしそうですが、事故が増えたり危険も多いですね。
春の訪れを感じさせる春一番も年によっては吹かない事もあるそうです。
春分をすぎて吹く風は春一番とは言わないそうです。
逆に立春から春分までの間で吹けば「春二番」「春三番」と呼ぶ事もあるそうです。
寒さが続いても、春一番が吹けば春が近づいてると思えますね。
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