うちの店にツバメの巣ができてから早いもので1ヶ月以上が過ぎました。

最初はこんな状態だったのですが、いつの間にかこんなに。

なかなか雛の姿が見えなかったけど、スクスクと育っています。
小さな鳴き声で鳴きながら親鳥にエサをねだっている姿がたまらなく可愛いです。
親鳥も忙しそうに飛び回っていますよ。
そんなツバメが巣に選ぶ場所はどんな所でしょう?
☆巣作りの場所は?
ツバメも巣を作る場所はちゃんと選んでいるんですよ。
何気に作ってるように思えますが。
・人の出入りのある場所
・湿気の少ない場所
・巣作りに適した壁
・雨に当たらない場所
・猫に襲われない場所
条件に見合った場所を見つけると、1週間ほどで巣を作ります。
雄が先に来て先に巣を作るんですよ。
毎日みるみるうちに出来上がっていきますよ。
☆ツバメが来るとどうして商売繁盛なの?
ツバメの巣作りの条件の中に「人の出入りのある場所」とあるように、
人のいない場所には作らないみたいです。
逆に言うと、お店ならお客さんの多いお店に作るんですね。
でも、ツバメが来る事によって、みんなの目は巣に自然といきます。
そうなると、今まで気づかなかった人に、ここにお店があったんだと知ってもらう事もできます。
そう考えると、やはり商売繁盛に携わっていますね。
ツバメの巣があるお店は流行っているんだと思ってもらえますので。
☆人とは昔からの繋がり
昔から、ツバメが来ると田畑の害虫を食べてくれるので農家の人には親しまれてきました。
ツバメも人間の家などに巣を作る事によって、カラスなどの天敵から身を守ってきたんです。
人の近くにいると、カラスなどを追い払ってもらえるのを知っているんですね。
ツバメ自身は、昆虫を食べます。
それもトンボや蛾といった羽虫を補色しています。
スズメなどと違い稲を食べないので、重宝されるんですね。
☆産卵と巣立ち
ツバメは渡り鳥です。
日本の寒い時期はフィリピンやインドネシアといった暖かい場所で過ごしています。

日本には4月くらいにたどり着き巣作りをします。
そして、産卵をして1ヶ月もすれば雛は巣立っていきます。
巣を出ても、自分でエサを取れない間は、親からエサをもらいます。
電線に止まっているツバメで、たまに親鳥からもらっているツバメがそうですよ。
巣を出る前には飛ぶ練習、羽ばたきをしだすので羽ばたきをやりだしたらそろそろと思って下さいね。
巣を出てもしばらくは巣に戻って寝泊りします。
生まれてからわずか1ヶ月少しで、自分でエサをとれるまでに成長するんですね。
産卵は1シーズンの間で2回するのが多いみたいです。
繁殖の成功率は50%ほどしかないんですよ。
1回目の産卵場所と2回目は違う場所でするみたいです。
☆巣立ってからは何処にいるの?
自分でエサをとれるようになると河原の葦原(よしはら)に止まり過ごすようになります。
その年に生まれた雛達と一緒に生活しています。
そこで体力をつけ、遠距離渡れる能力を身につけていくんですね。
ツバメは特に飛行能力に優れています。
・最大時速200kmで飛べます
・尾羽の発達で急旋回、急制動ができる
・飛びながら眠る
・時速50kmで1日50~300km移動する
・飛びながら水を飲む
逆に足はあまり発達していません。
電線や葦原などの限られた場所でしか止まれないんです。
☆南に飛び立つのはいつ?
9月くらいから自分でエサの取れるツバメは徐々に南へ飛び立っていきます。
初めての渡りで命を落とすものもいます。
ツバメの寿命は1年半と言われています。
渡りや天敵に襲われて命を落とす物が多いのもその寿命に影響しています。
長く生きる物は8年もいるみたいですね。
☆徐々に減少している
最近は温暖化の影響なのか渡ってくる時期も早いものもいるみたいです。
住宅の進歩で巣作りには向いていない壁も増えているので、数も減少しています。
人間と繋がりのあるツバメが日本からいなくなるのは寂しいですね。
中には日本で越冬するものもいますが、エサも少ないので生き残るのは厳しいですね。
長距離を飛べるようにスズメなどと違い、脂肪を蓄えない体なので冬を越冬する事が難しい体です。
野生の鳥なので人の手では育てられません。
この季節ツバメが日本に来ていると何か嬉しい気分になります。
ツバメがずっと来れる日本でありたいですね。
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