水の綺麗な所にしかいないヤマメ。
イワナと共に人気の魚ですね。
海から産卵のために戻ってくるサクラマスは、元を辿れば同じ魚って知ってました?
大きさも、見た目も全然違うのに一緒?
って感じですね。
いったい何が原因でこんなに変わるんでしょうね?
上流を制すものは大きくなれる
サクラマスも元はヤマメです。
春になると、卵から稚魚がかえります。
稚魚の時は、川で過ごしています。
稚魚の時にヤマメ同士の戦いがあるんです。
川の流れに乗って川虫などエサとなる虫が、上流から流されてきます。
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エサを食べるには、周りのヤマメより上流に陣取る必要があります。
稚魚の間は流れの速い所では流されてしまいます。
エサを食べれる場所も限られてしまいます。
下流にいると、エサが流れてくる前に上流にいるヤマメに取られてしまうんです。
エサをたくさん食べれるヤマメはどんどん大きくなり、ますますエサを食べる権利を得れるんですね。
エサを取れないヤマメは海に出る
下流にいてエサをあまり食べれないヤマメは、ここにいても食べ物を取るのが難しくなります。
ここで生きていけないものは、場所を移動するしかなくなります。
そうやって川を下って海に下ります。
海に出るのも果てしない距離を移動しなければいけません。
長い距離を移動して河口までたどり着きます。
およそ生まれてから1年後に到着します。
けどすぐに海には出れないんです。
淡水から海水に変わるので、ここで海水に適応した体に変えていきます。
色も光を反射して光る銀色になります。
海での保護色になるみたいです。
海は川と違い食べ物が豊富なので、ここで食べ物をたくさん食べて大きくなっていきます。
体長も60cmほど、体重も3kgにまで成長しています。
産卵のために生まれた川に戻る
およそ1年後の春にまた河口に戻ってきます。
海は食べ物も豊富ですが、危険な敵もたくさんいます。
オットセイ、シャチに襲われる事もあるので、帰ってこれるのは1割ほどです。
生まれた川が分かるのが凄いですね。
そしてまた淡水に対応する体に変えて生きます。
産卵場所はかなり上流なので、また果てしない距離を移動して行きます。
![](https://i0.wp.com/curisity-u.com/wp-content/uploads/2018/05/014-e1525320389342.jpg?w=728&ssl=1)
今度は上って行かないといけないんですが、途中人工的な滝や浅瀬をクリアしないと、故郷には戻れません。
戻ってる途中、動物に襲われることもありるのでかなり厳しい条件ですね。
![](https://i0.wp.com/curisity-u.com/wp-content/uploads/2018/05/015-e1525320379646.jpg?w=728&ssl=1)
そして夏くらいになると、色も赤のマダラ模様に変わってきます。
オスの姿も、鋭い歯が生えてきて姿が変わります。
産卵のためのメスの奪い合いが始まるので、戦いのために歯が生えてくるんです。
そして、決闘に買ったオスがメスと産卵を始めます。
メスは流れで流されないように尾ビレで卵を産む穴を掘ります。
卵はおよそ直径5mmほどの大きさです。
卵はかえっても、お腹にある袋から栄養を、吸収します。
春までは石の隙間などで過ごします。
産卵を終えたサクラマスは力尽きて果てていきます。
川にいる冬を越した強いヤマメは次の年にまた産卵します。
まとめ
・生まれは同じ
・エサ取り競争に敗れたものが海に出る
・そしてまた生まれた川に戻ってくる
・サクラマスの子供はまたヤマメになる
エサの少ない寒い地方(北海道や東北)は、サクラマスとして海に出て行くものが多いです。
逆に九州は暖かくエサも多いので、海に出て行く必要がありません。
海に出ると食べものは多いけど、危険も多いのでできる事なら川で過ごす方が安全ですもんね。
姿は違えどサクラマスとヤマメは元をたどれば同じなんですね。
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